子どもに関するご近所トラブルが起きたときの解決策と防ぐ方法

現代の日本において、問題に上がっているのがご近所トラブルです。さまざまなトラブルが起きていますが、子どもに関するトラブルはよくニュースでも耳にします。「もしかしたら自分の子どももトラブルのもとになるのかもしれない」と不安に思っている方は多いでしょう。

本記事では、子どもに関するご近所トラブルについて解説します。

  1. 子どもに関するご近所トラブルにはどんなものがある?
  2. 子どものご近所トラブルを防ぐ方法
  3. 子どものご近所トラブルが起きた際の解決方法
  4. 自分で解決できないときはどうすればいい?
  5. 子どものご近所トラブルに関してよくある質問

この記事を読むことで、子どものご近所トラブル対処法や対策が分かります。悩んでいる方はぜひ参考にしてください。

1.子どもに関するご近所トラブルにはどんなものがある?

まずは、子どもに関するご近所トラブルの事例をいくつか紹介します。

1-1.子どもの遊ぶ声や泣き声がうるさい

小さい子どもを育てている家庭で多いのが、子どもの遊ぶ声や泣き声が原因でご近所トラブルに発展するケースです。特に、赤ちゃんは夜泣きすることが多く、壁が薄いアパートやマンションなどではトラブルが続出しています。夜泣きをするのは赤ちゃんの仕事だと理解していても、寝ている間に泣き声が聞こえていると不快に感じるのは理解できるでしょう。また、遊ぶ声がうるさいという批判も増えています。最近では、公園で遊ぶ子どもの声がうるさいとトラブルになるケースも多くなっているようです。

1-2.近所との子どもとの間で起こるトラブル

子どもと大人の間でトラブルになるだけでなく、子ども同士が原因になって起こるトラブルもあります。たとえば、勝手に近所の子どもが家の中に入ってきて、まるで自分の家のように振る舞うなどです。隣の子どもが勝手に入ってきて庭の野菜を無断で取ったり、自分の子どもに嫌がらせをしたりするようなケースもあります。近所の親にその旨を伝えたところ、子どもに問いただすだけで謝罪されず険悪なムードになる可能性もあるでしょう。

1-3.近隣の人からの通報

最近は、親が子どもを虐待して死なせてしまうというニュースをよく耳にしているのか、近所の人たちも敏感になっている傾向があります。本当は虐待をしていないのに通報されたり、子どもの発言で勘違いされたりしてしまうというご近所トラブルも増えているのです。通報されてしまうと児童相談所や福祉施設などからの調査が入ることになります。対応でいっぱいいっぱいになったり、周囲の目が冷ややかになったりするなど、ありもしない話で居心地悪い環境になってしまうのです。

2.子どものご近所トラブルを防ぐ方法

では、トラブルを防ぐためには何をすればいいのでしょうか。

2-1.騒音・足音対策をする

子どもの泣き声がうるさかったり、足音が近所迷惑になったりする際は、自分で騒音対策を施すことができます。対処法として勧められているのがスリッパです。子ども用のスリッパも発売されているので、スリッパを履く習慣をつけていれば、マンションの階下に響く音もしっかりと対策できます。また、音を吸収してくれるシートやクッションを敷いたり、防音シートを貼ったりすることもできるでしょう。

2-2.挨拶などで近隣住民とのコミュニケーションを図る

近隣住民とのコミュニケーションを図ることもご近所トラブルを防ぐ対策の1つです。あなたは普段から周りにいる住民とコミュニケーションを取っているでしょうか。特に、初めの挨拶はとても大事なコミュニケーションだといわれています。新築を建てたり引っ越したりする際は、家族で引っ越し前に挨拶をしに行きましょう。日ごろから挨拶などで顔見知りになっておくと、いざというときのイエス・ノーという返事もしやすくなり、どうすれば解決できるのか話し合うこともできます。

2-3.基本的なマナーとルールを守る

子どもにマナーとルールを教えてあげる以前に、親が見本を見せてあげることが大切です。たとえば、廊下やロビーなどの共有部分では走りまわらない・大きな声を出さないなど、基本的なルールとマナーを守ることで、子どももやってはいけないことの区別ができます。地域住民とのトラブルを避けるためには、マナーを守ることが必要不可欠です。親が見本を見せても子どもが守らないときは、きちんと叱ることも重要となります。

3.子どものご近所トラブルが起きた際の解決方法

子どものご近所トラブルが起きてしまった場合、どのように解決すればいいのでしょうか。

3-1.丁寧に相手の話を聞く

子どもに関するクレームを受けた場合、まずは相手の話を丁寧に聞こうとする姿勢が大切です。無関係・解決不可能・理解不能な場合でも、相手の話を聞き謝罪してください。ここで横柄な態度をとったり、謝らない姿勢を貫いたりすると、相手を逆上させてしまう恐れがあります。ただし、あまりにも卑屈なクレームで明らかに相手のほうが悪いと感じる内容なら、丁寧に聞いても丁重にお断りするというバランス感覚が必要です。

3-2.話し合いが1番

これ以上悪化しないために、話し合いの場を設けてください。トラブルを解決するためには、話し合いが1番だといわれています。相手の話を聞く姿勢を保ちながら、お互いの主張や言い分をきちんと伝えることが大切です。特に、相手の子どもが原因で自分たちが被害を受けている場合は、その旨をきちんと相手に伝えましょう。お互いの権利と取り扱いについてしっかりと認識するための協議だと思ってください。話し合いを進める中で、どうすれば解決できるのか解決策を見つけていきましょう。

3-3.早めの相談・迅速な対応が大切

子ども同士の問題だから……と親が無視してはいけません。子どものご近所トラブルを解決するには、早めに相談するなど迅速な対応がとても重要となります。対応が遅くなってしまうとクレームを入れてきた相手をさらにイラつかせてしまいますし、解決策の選択が狭まってしまう恐れもあるでしょう。余計にややこしい状況になってしまうため、子ども同士のトラブルであっても親同士が早めに話し合うことが大切です。

3-4.話し合った内容は書面で確認する

話し合いで取り決めたルールや内容などは、きちんと書面で確認することが大切です。書面に残すことで、再びトラブルになったとしてもスムーズに解決できるでしょう。なかなか話し合いがうまくいかない場合やトラブルの再発を防ぐためにも、書面でのやり取りが有効になります。また、再度トラブルになってしまったときの罰則なども決めておくと、再発防止につながるでしょう。その点に関しては、弁護士などの専門家にアドバイスをもらうといいかもしれません。

4.自分で解決できないときはどうすればいい?

自分で解決できないときは、どのようにすればいいのでしょうか。

4-1.大家さん・管理会社・管理組合などに間に入ってもらう

マンションやアパートといった賃貸物件で暮らしている場合、大家さん・管理会社・管理組合などに間に入ってもらう方法があります。特に、当事者同士では言い合いになってしまい、話し合いにならない場合は間に入ってもらったほうがいいでしょう。第三者が介入することで物事を冷静に見ることができますし、被害者だとしても自分側にも非があったことが分かるかもしれません。子どもがトラブルを起こしてしまった場合、親同士で直接話し合いをするとうまくいかないケースもあるので要注意です。

4-2.知人や友人・家族などに相談する

戸建ての場合は管理会社や管理組合がないため、周りにいる人に相談してください。最近では、子どもに関わるご近所トラブルが増えていることもあり、すでに経験しているママ友がいるかもしれません。「こういうときはこうしたほうがいい」「こんな解決策があるよ」とアドバイスしてくれる可能性があります。知人や友人・家族などに相談することで、あなたにかかるストレスも軽減できるでしょう。人に話すと自分の考えがまとまりますし、物事を客観的にも捉えられるようになるのでおすすめです。

4-3.弁護士に相談する

周囲に相談できる人がいない・トラブル内容が深刻という場合は、弁護士に相談することをおすすめします。「弁護士に相談するとお金がかかるのでは……」と不安に感じるかもしれませんが、無料相談を受けつけている弁護士事務所はたくさんあるので安心してください。弁護士は法律のプロでもあるため、より専門的な視野からアドバイスしてくれるでしょう。法律に基づく対応を取るべきなのか・状況を改善してもらうためにどのような対応を取るべきなのか、具体的な解決策が分かります。

5.子どものご近所トラブルに関してよくある質問

子どものご近所トラブルに関する質問を5つピックアップしてみました。

Q.慰謝料案件になる可能性はあるのか?
A.状況によっては、相手に慰謝料を請求したり、逆に慰謝料を求められたりするケースがあります。実際に、ご近所トラブルで話し合った結果、慰謝料をもらうということで解決した事例がありました。ただし、慰謝料をもらうためには法的に証明できるものを用意しなければなりません。家庭裁判所に調停を申し立てて、調停調書にしてもらうのが1番でしょう。慰謝料案件になるかどうかはケースバイケースなので、法律のプロである弁護士に相談することをおすすめします。

Q.迷惑行為に悩まされている場合の対処法は?
A.逆恨みで子どもたちに迷惑行為をするケースも増えていますが、この場合は慎重に対応しなければなりません。逆恨みをしたり逆ギレしたりする人は、子どもたちに危害を加える危険があるからです。最悪な場合、事件に発展する恐れもあるため、直接対峙(たいじ)するのではなく子どもを守るために親同士で協力し合ったり、弁護士や管理会社に相談したりするのがいいでしょう。弁護士を代理人にして、迷惑行為の中止を求める内容証明郵便を送ることもできます。

Q.道路族とは?
A.道路で大騒ぎして遊ぶ子どもとその親を指しています。道路族はご近所トラブルになることが多く、事故に遭(あ)う可能性もあるので十分に注意しなければなりません。近所の親が子どもと一緒に道路で遊んでいる場合は、やさしく注意してあげるといいでしょう。また、最近では親同士がおしゃべりに夢中で目を離していたすきに子どもが車に轢(ひ)かれてしまうという事故も起きています。子どもは好奇心が盛んなので目を離さないようにしましょう。

Q.子どものご近所トラブルに巻き込まれやすいタイプは?
A.他人に期待をかけやすい人はトラブルに巻き込まれやすい傾向があります。「あの人はいい人に違いない」「話せば必ず分かり合える」など、他人を過大評価しやすい人は要注意です。信じる姿勢は決して悪くありませんが、期待が甘えになり、揉(も)める原因になり兼ねません。また、仲良し願望が強い人も注意したほうがいいでしょう。「みんなとうまくやっていかなければ」という気持ちが強い人ほど、距離をつめすぎてしまい目をつけられてしまう傾向があります。

Q.近所の人に目をつけられたときの対処法は?
A.無視や放置をしないように心がけてください。あらぬ因縁をつけられたり、子どもの教育に指摘されたりしても、大人の対応が大切です。偏屈で厄介な人ほど避けられることでエスカレートする可能性があります。何があっても挨拶は欠かさず、何をされても冷静さを保つことが大切です。また、常に礼儀は忘れないようにしましょう。顔を合わせたときは、「いつもご迷惑ばかりですみません」と先手を打つことで相手の言い分を避けることができます。

まとめ

「遊ぶ声がうるさい」など、子どもに関するご近所トラブルが増えてきたように感じます。昔よりもご近所付き合いが減り、神経質になっている人が増えているからでしょう。子どもに関するご近所とのトラブルが起きた場合は、日ごろから子どもの様子や行動をチェックすることが大切です。そして、誠実に相手と対応するところから始めましょう。どうしても解決できない場合は、弁護士など専門家に間に入ってもらう方法もあります。また、トラブルにならないよう、子どもへのしつけも忘れてはいけません。きちんと親が見本を見せることで、子ども正しい行動ができるようになるでしょう。

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