浮気相手が同性の場合、慰謝料の請求は可能? 証拠をつかむ方法も!

「配偶者が同性と浮気していた場合、慰謝料は請求できるのか?」とお悩みではありませんか? 配偶者の浮気が発覚したとき、大きなショックを受ける人がほとんどでしょう。しかも、相手が同性だった場合は、どう対処すべきかさらに迷いますよね。

この記事では、同性との浮気は不貞行為になるのか、慰謝料は請求できるのかなどを詳しくご紹介しましょう。

  1. 同性との浮気は不貞行為にならないのか?
  2. 同性との浮気でも慰謝料請求はできるのか?
  3. 同性との浮気の証拠をつかむ方法
  4. 同性との浮気に関するよくある質問

この記事を読むことで、同性との浮気を証明する方法や、浮気調査をプロに依頼するメリットなどが分かるはずです。

1.同性との浮気は不貞行為にならないのか?

まずは、同性との浮気が不貞行為にあたるのか、異性の場合との違いにはどのようなものがあるのかなどをまとめました。

1-1.配偶者以外の異性と性的関係を持つのが「不貞行為」

そもそも不貞行為とは、「配偶者以外の異性と性的関係を持つこと」をいいます。結婚した男女の間には、ほかの異性と性的関係を持たないことが義務づけられるのです。その貞操義務に違反した場合、不貞行為として認められることになります。

1-2.同性との浮気は法律上、不貞行為にはならない

民法が示しているのは、あくまでも配偶者以外の「異性」との間の不貞行為についてです。浮気相手が同性となると、法律上は「不貞行為として認められない」というのが現在のルールになります。しかし、近年は「同性との性的関係も不貞行為に含むべき」という考えが増えてきており、場合によっては慰謝料請求の対象になるケースもあるのです。

1-3.浮気を証明するのが難しいという問題も

浮気相手が異性の場合と比べて、浮気の証拠をつかむのが簡単ではありません。同性同士であれば、二人で食事をしたりホテルに泊まったりすることが、すぐに浮気につながることはないでしょう。「友達と食事をしただけ」「仕事で1泊しただけ」という言い訳が通用してしまうため、確実な不貞行為の証拠をつかみにくいのです。

2.同性との浮気でも慰謝料請求はできるのか?

浮気相手が同性であっても、慰謝料の請求はできるのでしょうか。

2-1.慰謝料請求ができる場合もある

配偶者の浮気相手が同性でも、慰謝料を請求できるケースもあります。たとえば、浮気が原因で精神的な苦痛を受けたこと・家庭が壊れてしまったことが証明できれば、慰謝料請求が認められることもあるのです。

2-2.「婚姻を継続しがたい事由」には当てはまる

裁判で離婚が認められるためには、「婚姻を継続しがたい重大な事由が起きた」という理由が必要です。浮気が原因で平和な婚姻生活を継続できなくなった場合は、この理由に該当するため、離婚が認められることになるでしょう。

2-3.慰謝料を請求するには確実な証拠が必要

慰謝料を請求するためには、確実に浮気を証明できる証拠が必要になります。前述したように、浮気相手が同性の場合、確実な証拠をつかむのは難しいでしょう。専門家である弁護士や探偵などに、どのような証拠が必要でどうすればつかむことができるのか、よく相談してみることをおすすめします。

3.同性との浮気の証拠をつかむ方法

慰謝料請求につながる浮気の証拠をつかむには、どうしたらよいのでしょうか。プロの探偵に依頼する方法や費用相場などをまとめました。

3-1.自分で証拠を集めるのはリスクがある

プロに依頼すると費用がかかるため、浮気の証拠を自分で集めようとする人もいるでしょう。しかし、自分で証拠を集めるのはリスクがあります。浮気を疑っていることを配偶者に気づかれてしまうと、警戒して浮気相手と会わなくなったり、先回りして証拠を消そうとしたりする可能性があるのです。そうすると、確実な証拠をつかむのは難しくなるでしょう。尾行などの調査はプロに任せることにし、自分で行うのは配偶者のスマホやクレジットカードの履歴をチェックする程度にしておくことをおすすめします。

3-2.こんなときは探偵に依頼を

浮気相手が同性の場合は、特に証拠集めをプロの探偵に依頼するべきです。「相手に気づかれることなく自分で証拠探しするのが難しい」と思ったら、まずは探偵業者に相談してみましょう。また、「配偶者の浮気と向き合うのがつらい」という理由で探偵に依頼する人も多いと思います。費用はかかりますが、裁判でも有力な証拠を集めることがきっとできるはずです。

3-3.プロによる調査方法と費用は?

プロの探偵による浮気調査の方法は、主に尾行や張り込みです。また、周囲の人に聞き込みを行うこともあるでしょう。浮気現場を見つけた場合は、写真や動画などを撮影して証拠とし提出します。調査費用については、1時間あたり5,000~10,000円前後が相場です。探偵業者によって時間料金制やパック料金を用意しているところもあるため、事前に確認しましょう。

3-4.費用を節約するコツを知っておこう

探偵に支払う調査費用を少しでも節約するために、複数の探偵業者に無料見積もりを依頼し、比較して選ぶことをおすすめします。また、事前に分かっている情報があれば、すべて探偵に伝えておくことも大切です。たとえば、浮気相手と会っている可能性が高い曜日や時間帯・場所などがある程度分かっていれば、その分調査にかかる時間を減らすことができる可能性があります。調査時間が短くなれば、費用も安く済ませることができるでしょう。

3-5.悪徳探偵に注意

探偵業者の中には、法外な料金をだまし取るような悪徳業者も存在しています。探偵業届出証明書を公安委員会(警察署経由)に提出せずに営業している違法業者もいるため、注意が必要です。特に、調査内容や料金の十分な説明がない業者や、調査時間を必要以上に長くしようとする業者などは利用しないほうがよいでしょう。

4.同性との浮気に関するよくある質問

「同性との浮気について知りたい」という人が感じる疑問とその回答をまとめました。

Q.配偶者が同性と浮気していることを疑う理由にはどのようなものがありますか?
A.異常に仲がよい同性の友人がいる場合や、同性愛者だということをすでに知っている場合などでしょう。

Q.離婚に応じてもらえません。どうすればよいのでしょうか?
A.話し合いで同意を得られない場合は、調停委員を交えた離婚調停へすすむことになります。離婚調停でも話がまとまらなければ、裁判を起こすことになるでしょう。

Q.弁護士と探偵以外に、配偶者が同性と浮気していることについて相談できる窓口はありますか?
A.離婚カウンセラーに相談することも可能です。裁判や慰謝料に関する相談はできませんが、配偶者の浮気が分かって動揺しているときの相談先としておすすめできます。

Q.浮気相手が同性だった場合、請求できる慰謝料の金額が一般的な相場より低くなるというのは本当でしょうか?
A.立証するのが難しい分、慰謝料の金額が低くなる傾向にあるのは確かです。

Q.浮気調査を依頼する探偵を選ぶ際のポイントを教えてください。
A.豊富な実績があるか・料金体系が分かりやすいか・探偵業届出証明書を提出しているか・丁寧な対応をしてくれるかなどをチェックすることをおすすめします。

まとめ

同性との浮気は不貞行為に該当するのか・慰謝料請求は可能なのかなど、詳しくご紹介しました。少しでも自分に有利な状況で問題を解決できるよう、まずは専門機関に相談してみるとよいでしょう。ぜひこの記事を参考に、自分がやるべきことを考えてみてください。

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