今、夫依存症の人が急増しています。夫依存症とは、夫に対して必要以上に束縛したり頼ってしまったりすることです。いくら愛していても、夫依存症になるとさまざまな弊害が出てくるので、早く改善することをおすすめします。
そこで今回は、夫依存症の主な特徴や原因・改善方法などを詳しく解説しましょう。
この記事を読むことで、夫依存症の改善方法がよく分かります。夫依存症で悩んでいる方や克服したい方は、記事をじっくり読んでみてください。
1.夫依存症とはどんなもの?
最初に、夫依存症とはどんな症状なのか詳しく見ていきましょう。
1-1.自分より夫のことが最優先になる
夫依存症とは、何事も自分より夫が最優先になる状態のことです。夫のことを過剰に束縛したり夫がいないとやっていけないと考えたりします。一見、仲のいい夫婦に見えることも多く他人から分かりづらいこともあるため、深刻化しやすいのも問題です。
1-2.夫のことをすべて知りたいなどが代表的な症状
夫依存症になると、以下のような症状が見られます。
- 夫の行動や考えていることをすべて知りたくなる
- 夫にいつも一緒にいることを強要する
- いつでも夫のことが頭から離れない
1-3.夫依存のチェックリストを試してみよう
夫依存の疑いがある人は、以下のチェックリストを試してみてください。当てはまる数が多いほど深刻な夫依存の疑いがあります。
- 夫のスマホをチェックすると安心する
- 夫が今どこで何をしているか常に気になる
- 夫を理解できるのは自分だけだと感じる
- いつでも夫と一緒にいたいしいるべきだと思う
- 夫宛てのLINEやメールの返事がすぐに来ないととても不安になる
1-4.共依存とは相手との関係に依存しすぎること
共依存とは、特定の相手との関係に依存しすぎる状態のことです。親子・夫婦・恋人などの関係で発生しやすく、病気や介護などがきっかけになることもあります。相手との関係性に自分の存在意義を過剰に求めてしまうのが大きな特徴です。夫依存の妻は、妻依存の夫と共依存であるケースもよく見られます。
2.夫依存症の原因やなりやすい人
夫依存症になる原因やなりやすい人の特徴を解説します。
2-1.夫依存症になる原因
夫依存症になる主な原因を見ていきましょう。
2-1-1.周囲に相談する人がいない
夫依存症になりやすい人には、夫以外に日々の悩みを相談したり雑談したりする人がいないことが多いものです。中には、夫以外の人とほとんど会話をしない・人と会う機会がないという例もあります。すると、夫以外に相談する人がいず、依存しすぎてしまうのです。
2-1-2.経済的に自立していない
経済的に自立していないと、夫依存症になりやすくなります。自分で収入を得る手段がない専業主婦などの場合、夫の収入だけで生活をすることになるからです。夫が働きやすいようにサポートしなくてはと考えすぎて、世話を焼きすぎたり束縛しすぎたりします。また、夫と別れたら生活していけなくなると思うことから、依存するのです。
2-1-3.ストレスがたまっている
ストレスがたまっていると、夫に干渉しすぎることがあります。ほかにストレス解消方法がない場合、夫に八つ当たりしたり束縛がきつくなったりするのです。夫が最も身近な存在であるために、ストレスをぶつけやすいからでしょう。
2-2.夫依存症になりやすいタイプ
夫依存症になりやすい人のタイプを見ていきましょう。
2-2-1.自分に自信がない
自分に自信がない人は、夫依存症になりやすいので注意が必要です。自分に自信が持てないと、夫が認めてくれることが生きがいになってしまいます。最も身近な存在である夫が認めてくれることで、承認欲求を解消しようとするのです。
2-2-2.精神的に自立していない
結婚している女性のすべてが、精神的に自立しているとは限りません。精神的に自立できていない人は自分で物ごとを決めることができないので、夫に何でも頼ってしまうのです。大人になりきれていない女性が夫依存症になりやすいのも、当然でしょう。
2-2-3.相手に尽くすことが好き
相手に尽くすことが好きな女性も、夫依存症になりやすいでしょう。相手のためを思って、何でもやりすぎてしまいます。好きになった男性には、何でもしてあげたい・してあげて当然だと思うことは、夫依存症と紙一重なのです。
2-2-4.打ち込める趣味がない
打ち込める趣味がないと、夫だけが興味対象になりやすいのも事実です。夫に干渉することが趣味になっているため、ほかのことに興味を持つことができない人もいます。自分が好きなことややりたいことがある人に比べると、視野が狭くなり、時間があることも夫依存症を加速させるのです。
3.夫依存症のデメリットやトラブルは?
夫依存症には、さまざまなデメリットやトラブルがあります。
3-1.妻が自分ひとりで何もできなくなる
夫依存症になった妻は、自分ひとりでは何もできなくなることがあります。たとえば、自分の服もひとりでは買えず、必ず夫の同意を求めたり一緒についてきてほしいと言ってきたりするでしょう。より深刻になると、毎日の食材の調達も夫の許可を得ようとしてきます。どんなことでも夫が「いいよ」と言ってくれるのを待っているばかりでは、日常生活に大きな支障が出るでしょう。
3-2.夫の心が妻から離れやすい
妻が夫依存症になると、夫にとってはたまったものではありません。どこにいても何をしていても、妻のチェックが入るのでは気が休まらないからです。いくら愛し合って結婚した相手でも、束縛がきつすぎれば嫌になるでしょう。もともと自由を好むタイプの男性なら、なおさら妻から心が離れてしまいます。
3-3.夫が浮気に走ることもある
夫依存症は、夫に過度の束縛をしてしまうことから以下のようなケースも見られます。
- 夫が浮気に走る
- 夫から離婚を切り出される
夫依存症の妻にとって、夫が自分以外の女性と深い関係になったり離婚されたりするのは最も避けたいことです。しかし、夫依存症が深刻になるほど、望まない結果を招いてしまうことでしょう。
4.夫依存症を改善・克服する方法
夫依存症の改善方法や克服方法を詳しく解説します。
4-1.専業主婦は仕事を持つ
専業主婦は、仕事を持つことも改善方法のひとつです。フルタイムでなくても構わないので、外に出て働くことを考えてみてください。仕事を持って社会とかかわりを持つようになれば、夫だけに構っていられなくなります。視野が広まり、さまざまなことに興味を持つことで依存症から抜け出すことができるでしょう。
4-2.ペットや植物を育ててみる
たとえば、ペットや植物などを育ててみるのもいい方法です。愛情の行き先が夫だけだと、依存症がなかなか改善できません。しかし、夫以外に愛情をそそぐ対象ができるとバランスが取れて、夫依存症から抜け出せることがあります。
4-3.夫が妻を不安にさせないことも大切
夫依存症を改善するためには、夫が妻を不安にさせないことが大切です。たとえば、以下のようなことに気をつけるといいでしょう。
- メールやSNSでの返信はなるべくこまめに行う
- 返事が遅くなったときはきちんと理由を説明する
- 妻への愛情表現を欠かさない
- 夫婦の会話にほかの女性の名前を出さない
また、妻を社会から孤立させないよう、サポートすることも心がけましょう。妻がやってみたいことがあれば、応援してあげるのです。ひとりの女性として生き生きとしてくれるようになれば、夫依存症を克服できるでしょう。
4-4.焦らずに長い目で改善することが大切
夫依存症は、すぐに改善できるとは限りません。特に、疑い深い人や重度の場合は、長い目で見守ることが大切です。夫依存症は夫婦の問題ですから、夫婦で協力し合うことが解決の糸口となります。
5.夫依存症に関するよくある質問
最後に、夫依存症に関する質問に回答します。それぞれ確認しておきましょう。
Q.夫依存症でも夫婦が幸せならいいのでは?
A.はい。確かに、夫婦の関係が良好なら他人が口出しすべきことではないでしょう。しかし、夫依存症は夫への干渉や束縛が度を過ぎている状態です。今はよくても、いずれ関係が破たんする可能性があるので注意してください。
Q.夫依存症で離婚した女性は再婚しても繰り返す?
A.繰り返すとは限りません。ただし、離婚原因が自分にあることを自覚し、改善する努力が必要です。再婚してから夫依存症にならないよう、自分に自信を持って視野を広めることをおすすめします。
Q.夫依存症の初期にありがちなことは?
A.以下のようなことが見られたら、夫依存症の初期の可能性があります。
- 以前よりも夫がどこで何をしているか気になる
- 夫が構ってくれないとイライラするようになった
- 自分の存在価値について考えることがある
- 夫以外の人と話したくないときがある
上記に心当たりがある人は、夫依存症になりかけている原因は何かを考え、早めに対処してください。
Q.夫依存症を改善するために別居してみるのはどう?
A.別居もひとつの方法です。しかし、別居したために、かえって症状が悪化してしまうこともあるので無理をしないでください。
Q.夫依存症がなかなか改善できない場合はどうする?
A.病院のカウンセリングを受けてみるのもいいでしょう。カウンセラーと話しているうちに、本来の問題が明らかになることもあるのです。根本的な問題を解決すれば、夫依存症も改善する可能性があります。
まとめ
今回は、夫依存症について詳しく解説しました。夫のことが大好きなのはすばらしいことです。しかし、何でも夫に依存してばかりでは、自分も夫にも大きなデメリットになります。夫を大切に思うのなら、依存から抜け出す努力をしましょう。専業主婦なら仕事を持つのもいい方法です。ペットや植物を育てたり、新しく友達を作ったりするのもいいでしょう。興味の対象や視野が広がれば、夫依存症を克服できるはずです。なお、ひとりで悩まず、プロのカウンセリングを受けるのもいいでしょう。愛する夫といい関係を築いていくためにも、一歩踏み出しましょう。